先日ぼくの好きなでんぱ組.incのミントグリーン担当のねむきゅんこと、夢眼ねむ氏が参加した「エンタテインメント街づくり研究会」のイベントに行ってきました。でんぱ組.incのメンバーを初めて自分の目で見た感想やイベントの感想などをご紹介したい思います!
目次
「エンタテインメント街づくり研究会」とは?
「エンタテインメント街づくり研究会」は、様々なエンタテインメント事業でご活躍の方々とともに、その蓄積されたスキルやノウハウを自治体・企業・NPO・町の各位など、あらゆるジャンルの方々と共有し、「エンタテインメントを活用した街づくり」をテーマに今年6月に発足した任意団体の会です。
補足ですが、団体自体は東京ウォーカーなどの「ウォーカーシリーズ」を発行するKADOKAWAが主催しており、毎回様々なクリエーターを読んで講演するというものです。
今回のイベントは特に「映像と空間のシンクロニシティ ~街・音楽、そして新たなるコミュニティ~」がテーマになっており、「クリエーター」「音楽」「角川40周年」を軸に、ゲストがそれぞれに視点から講演するというものでした。
ゲスト
テーマ:クリエイティブ
佃 尚能
森江康太
テーマ:音楽
スミネム
長添雅嗣 MASATSUGU NAGASOE
テーマ:角川映画40周年
大林宣彦
小林剛
中川 右介
それぞれのレポは以下より
イベントレポート
佃 尚能
ぼくは全く知らない人でした。ただ、NHKの大河ドラマのオープニングを制作されたそうで、そのメイキングが上映されていましたがすごかった。
映像ってあーやって作るのか!という感じで、実写で撮影した映像にCGを織り交ぜたり、はたまたフルCGで何百という騎馬を作ったり、そしてその裏側には当然熱い思想や技術が盛り込まれていて、それを語っていました。
48時間で映画を制作するという48時間映画祭の話が面白かった。とにかく過酷そうでした。
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森江康太
CGアニメーターです。個人的には一番面白かったです。
とにかくこの方の作品はセクシーでした。別にエロいとかそういうことではなく映像作品がとにかくワックワクするし、見ていてすごく揺さぶられる感じがする。例えばAppleの発表会やガジェットもちょっと前まではそれが感じられた。要はクリエーターが作品を通して放つ艶っぽさとか野心とか信念やユーモアなんだと思う。
この方の作品からはそれがヒシヒシと感じられる。
"THEO" concept video from KOHTA MORIE on Vimeo.
「OKAMOTO ZERO ONE」 CM from KOHTA MORIE on Vimeo.
とくに関心したのがこちらの動画
Making of Kyoto Gakuen University TVCM from KOHTA MORIE on Vimeo.
学園大学という学校のCMらしいんですが、そのメイキングになっています。実写で撮った映像にレイヤーをもたせて3Dにして、そこにCGキャラを入れます。それにより平面に命を吹き込みます。さらにわざとアニメちっくにするとために3Dで書いた後に一部手書きに加工したりとか。本当に見ていて心の底からワックワクしました。自分もこういうクリエイティビティに触れたいし自分も作ってみたいと思いました。
そう思った要因の一つが、作品が素晴らしいというのももちろんあるけど、この作家の野心や思想に触れられたからだと思う。
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スミネム
でんぱ組.incの夢眼ねむと映像作家のスミスによるユニット
アイドルのMVや最近だとパフィのMVなんかも撮っています。
でんぱ組.incだと「でんぱ組.inc「ノットボッチ...夏」」なんかを撮っています。
メンバーを見るのが初めてだったぼくとしては、ねむきゅんが目の前にいることにすごく高揚しました。まぁなんていうか画面で見るまんまでした。いつ衣装で見ることが多いのですが、落ち着いた年相応の格好をしておりました←
かわいい
のんきな話をしましたスミネムのねむのほうでした〜 pic.twitter.com/6ggD2Mv8iS
— 夢眠ねむ (@yumeminemu) 2016年6月3日
講演の内容はというと、映像の作り方についてでした。
ねむきゅんは依頼があったり、音楽聴いたときに思い浮かんだ静止画をもとにそこから映像化というか動画化する感じで構想をねっていくとのこと。
普段とられる側の人間でもあるので、ファンの人がどれだけMVをスクショできるかという点に重きをおいてスクショポイントから考え出す。
そして、それを動画にした際の矛盾や齟齬をなくしたりするのがスミス氏の手腕とのこと。
あと、イカをだしたいとか桃饅を出したいとかという突拍子もないアイデアについては普段映像制作を生業とするような人間からは思い浮かばないので理解不能とのことをスミス氏が重ねて強調しておりました。
長添雅嗣 MASATSUGU NAGASOE
この方も全く知らない方でしたが、なんとMIYAVIのMV作ってる方でした。
その他にもももクロだったり、XperiaのCMだったりを作っています。
MVとCMの違いとして予算が一番の違いとのことでした。MVの場合は、アーティスト側に予算がそんなにない場合もあり、その中でアーティストの要望や世界観を出さないといけないとのことでした。CMの場合は、予算が桁違い。
大林宣彦
元祖カドカワというくらい崇めたて祀られておりました。名前は知らなくても作品は知っていました。「時をかける少女」の原作の方を監督したのがこの人
それ以外にも角川春樹や黒澤明の話も出てきて、相当面白かった。
小林剛
角川のプロデューサー。たいていのホラー映画はこの人が絡んでいるみたいです。
話のほとんどが宣伝でしたが、最新作の「貞子 vs 伽倻子」は面白そうなので見たいなと思いました。すっげーくだらなそうだけどw
4DXという特殊効果のある劇場で観るとさらに面白さが倍増しそうです。
中川 右介
編集者、作家、評論家。1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社アルファベータ代表取締役編集長(2014 年まで)として、音楽、映画、美術等の分野の書籍や「クラシックジャーナル」を編集・発行。
時間が押してたのもあって、ぱぱぱーっと要点をしゃべられていました。ただ根底にある熱い想いが伝わってきました。角川に関する著書も出されているようです。
しんぺーはこう思った。
とても楽しいイベントでした。こういうイベントにも今後出てみようかなと思います。何しろクリエーターの思いに触れるってのはすごい重要なことだなと思います。
普段LIVEやインストアイベントに参加したりしてますけど、作り手をなかなかフラットな目で見るのってファンになっちゃうと難しいわけです。
そんな中で全く見ず知らずの人たちの思想や考えに触れるのって新鮮で面白いな〜と思いました!
といったところで本日は以上になります。
おやすみなさい。