私のカワイイトラとウマ

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DIR EN GREY

DIR EN GREY「The Insulated World」全曲解説と感想とタイトルの意味

更新日:

DIR EN GREY第10作目のアルバム「The Insulated World」がついに発売されました。

メンバーが口を揃えて言う「いまのシンプルさ」

ARCHEの様に音合わせをするところからの制作スタイルではなく、従来通りのスタイルで制作されたそうで、それでもできる限り音を減らしライブを意識して制作されたそうです。

過去の作品の延長でもなく、またフレーズなどからでるいわゆる従来のDIR EN GREYぽさを可能な限り排し、滲み出てくるものはそのままに制作が進められました。

また、歌詩や世界観は曲ごとに敢えて別けず、言葉使いが重複するものなどもあり、一貫したメッセージ性を感じます。

※この内容は発売1日目の内容となります。今後自身の曲解釈や各誌インタビューをもとに加筆修正する予定です。

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The Insulated World

DIR EN GREY10枚目のアルバム
ジインサレーテッドワールド
隔離された世界

2018年9月26日発売
完全生産限定盤は特典映像とライブ音源を含む3枚組で、29th SINGLE『人間を被る』【完全生産限定盤】との連動特典専用応募ハガキが封入されている。
初回生産限定盤は特典CDとCDのみで、通常盤は特典映像なしのCDのみとなっている。
なお、完全生産限定盤のアルバム音源はBLu-spec CD2が使用されており、原音に近い高品質な音質と言われている。

軽蔑と始まり

読み方:けいべつとはじまり
原曲:薫

直近のツアーでも演奏されていた曲ですをいままでのアルバムの始まり方と異なり、軽快で攻撃的な曲。
随分と前(2016年)からできていた曲らしいが、構成などは当時と変わっているとのこと。

こうやって生きるしか
俺には何もねえから
惨めなんて思いはしない
そう思ってるのはお前達だ

各誌のインタビューで見て取れるように、今回、いやここ数年京のかなり自己否定的な傾向が強まっているようだ。これだけ歌っても伝わらない、伝えられない。でも諦められない。どこまでも暗く深く、そして激しく、それでいて唯一の救いが光さしている情景を感じる。

ただし、それを感じられるのはラストのRanunculusまでを聴いてこそ。

Devote My Life

読み方:でぼーとまいらいふ
原曲:Toshiya

タイトルを直訳すると「私の命を捧げる」

一曲目からの激しさがより加速する曲。雑誌「PHY」で京が「親に申し訳ない」と言ってたのはこの曲のことだろうか?
人間を被るの対抗曲としてシングルカットの予定でずっと制作が進んでいたらしいが直前で、人間を被るがシングルに決定した。

人間を被る

読み方:にんげんをかぶる
原曲:薫

アラバムに収まってより存在感が増したように感じる。この場所に据えられることで、前回のツアーで感じたメッセージが少し変容したように思う。

Celebrate Empty Howls

読み方:
原曲:薫

タイトルを直訳すると「空虚な遠吠えを祝え」
1曲目2曲目が自罰的な印象を受けたが、3曲目4曲目からはどこか怒りが外にもむき出した印象を覚える。

他人と自分を比べる。でも比べてるのは自分じゃなくて、他人の方で。自分たちを成功者だと思ってるだろうが、そうじゃない。

これは次の詩踏みにも同様のメッセージが込められていると思う。

詩踏み

読み方:うたふみ
原曲:薫

シングルと少しリミックスが変わってる。再録したとのことでシングルよりもいい感じの仕上がりになっている。
雑誌「PHY」のインタビューでインタビュアーの樋口氏が「よりバンド感が増した」ということを仕切りに述べていたが、この曲のリミックスがボーカルを少し下げているように思うのはそのせいかもと思った。シングルの時は聞き取りやすいようにボーカルをはっきりとさせているが、アルバムの中では他の楽器と合わせる形にすることで、ボーカルの輪郭が楽器の一つになっているという感じ。

Rubbish Heap

読み方:らびっしゅひーぷ
原曲:Die

タイトルを直訳すると「掃き溜め」

ここで初めて「生きたい」という意思が感じられる。それでもその意思に逆に戸惑う。

生きたい 生きたい 生きたいでしょ?
そんなに生きたいのは何故なんだ?

読み方:あか
原曲:Die

タイトルに関しては、Die原曲のため京が連想させるようにつけた模様。過去作ではRED...[em]も同様にDie原曲で京がそうつけたらしい。
今作では、バンドの中でどう自分を見せるかを意図していたDieが自分を抑え他の音と強調する形をとった中で、唯一といっていい程、自身の主張をしている曲でもある。

前曲からの流れで、葛藤する姿が描かれているように感じる。

Values of Madness

読み方:ばりゅーずおぶまっどねす
原曲:Toshiya

タイトルを直訳すると「狂気の価値」
直前のツアーでも演奏されたいわゆる「Go Mad」の曲がこれでした。

「狂気の価値」と訳したけど、個人的にはこれ「狂気の代償」という意味合いに近いのではないかと思っている。
狂気というのは、「正常」だと本人だちが思ってる他人の常識で、それにそぐわない自分=狂者
自分からしたら他人の方が狂ってる
自分は同じように狂えない。

Downfall

読み方:だうんふぉーる
原曲:薫

タイトルを直訳すると「急落、没落」
速く、キャッチーな曲
ギターとメロディがユニゾンするかのような展開

行き場のない怒りという印象

Followers

読み方:ふぉろわーず
原曲:薫

タイトルを直訳すると「信者、フォロワー」
自罰的で攻撃的な歌詩が多い中で、ここで明確に意思と希望を感じる曲

こんな自分でも、誰かに何かが伝えられるかもしれないという希望を信じている姿がみえる。

「それが私、これが私」

自分であることの結果と、自分を受け入れる覚悟が表現されている気がする。

谿壑の欲

読み方:けいがくのよく
原曲:薫

尽きない欲望という意味。

一連の激しい流れの中、突然まどろむような曲
かと思いきや、狂気のごとく激しい部分があり、ライブでもおそらく記憶が飛ぶ一曲になると思われる。

世界観は、ようやく見えた光が一瞬で沼に消えていったという印象。
信じすぎることで傷つく姿が思い浮かんだ。

絶縁体

読み方:ぜつえんたい
原曲:薫

電気、熱を通しにくい性質を持った物質。
MACABREの様に長い曲で7分を超えるほどの大作となっている。

一度見た希望は結局そのまま絶望に変わる。
そんな印象。だけど、それでも生きていかなければいけない、という最後の曲へのつながりを一瞬感じることができる。

Ranunculus

読み方:らなんきゅらす
原曲:薫

和名できんぽうげという花のこと。
花ありきでの作詩ではなく、後からつけられたもののようです。
Mode ofツアーや先行公開されたMVで聴きまくったため、馴染みのある曲のはず。
MVは廃ホテルで撮影されたらしい。出演している方々はこちら

軽蔑と始まりを一曲めに、Ranunculusをラストにというのは京が決めたものらしいです。

ライブ中のバックの映像に流れる歌詩が裏に隠された意味を表しているように思う。
結局最後まで、意思や希望はあっても、確かな道筋は他人に示されるものではなく、自分で見つけ気がつくしかない。

DIR EN GREYの強さはここに集約されると思っている。生きてればいいことがある、明けない夜はない。そんなわけがない。
傷や痛みを抱えたまま、明けた夜を過ごし続けなければいけない。その闇は自分で照らさなければいけない。

そして、暗くても歩き続けなければいけない。生きている限り。

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アルバム購入特典と関連イベント

予約会とインストアイベント

【宮城県】HMV仙台 E BeanS 薫

【福岡県】タワーレコード福岡パルコ店 Toshiya

【京都府】タワーレコード京都店 Shinya

【大阪府】HMVグランフロント大阪 薫

【新潟県】タワーレコード新潟店 Die

【神奈川県】タワーレコード川崎店 Toshiya
https://twitter.com/DIRENGREY_JP/status/1038687659684593669

【愛知県】タワーレコード名古屋パルコ店 京

【東京都】タワーレコード新宿店 1部Shinya 2部京

シングル連動特典

アルバムの完全生産限定盤と人間を被るの完全生産限定盤購入者限定特典

京賞:Tシャツ (京考案・デザイン監修) 50名様
薫賞:薫作イラストステッカー (薫考案・デザイン監修) 300名様
Die賞:ヘアブラシ (Die考案・デザイン監修) 20名様
Toshiya賞:ウェットティッシュ (Toshiya考案・デザイン監修) 300名様
Shinya賞:ラバーキーホルダー (Shinya考案・デザイン監修) 300名様

Toshiyaのウェットティッシュがすっごい気になるw

■応募期間
2018年10月31日(水)消印有効

アルバム発売記念ライブ

次のツアーの日程の中で組まれている発売記念ライブの先行予約が購入者限定でできます。

2019年3月20日(水)【東京都】Zepp Tokyo

こちらは通常盤までの全てのパターンが対象。

トークイベント

全国5都市で開催されるトークイベントへの応募ができます。
購入時に同封されたQRコードが印刷された紙片から応募できます。

ものすごく小さいの紛失必至。マジで気をつけて。これを読んで、今ハッとした人はすぐに確認を。

TOUR19 The Insulated World

a knotの先行受付は10/1〜

2019年3月15日(金)【神奈川県】CLUB CITTA' -「a knot」only- [開場/開演 18:15/19:00]
2019年3月20日(水)【東京都】Zepp Tokyo [開場/開演 18:15/19:00] ≪ALBUM発売記念LIVE≫
2019年3月29日(金)【宮城県】東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館) [開場/開演18:15/19:00]
2019年3月31日(日)【北海道】Zepp Sapporo [開場/開演 17:15/18:00]
2019年4月4日(木)【福岡県】Zepp Fukuoka [開場/開演 18:15/19:00]
2019年4月6日(土)【愛媛県】松山市総合コミュニティセンター [開場/開演 17:15/18:00]
2019年4月12日(金)【広島県】広島JMSアステールプラザ・大ホール [開場/開演 18:15/19:00]
2019年4月15日(月)【東京都】新木場STUDIO COAST [開場/開演 18:15/19:00]
2019年4月16日(火)【東京都】新木場STUDIO COAST [開場/開演 18:15/19:00]
2019年4月19日(金)【愛知県】Zepp Nagoya [開場/開演 18:15/19:00]
2019年4月25日(木)【大阪府】なんばHatch [開場/開演 18:15/19:00]
2019年4月26日(金)【大阪府】なんばHatch [開場/開演 18:15/19:00]

出典とお断り

さて、ここまで書いてきましたが、これはあくまで個人の感想に則って書いおります。
また、アルバム発売してから1日しかたっていない中での印象でのみ書いていますので、まだまだ理解が浅い部分があることでしょう。

なお、今回記事執筆にあたって参考にしたインタビューが掲載されている雑誌は以下の2冊です。
おそらく時系列的に、京が増田さんにリプライを飛ばしたあたりにインタビューがあり、同日PHYもそのあとであったのではと思われます。
そのため、語られている内容がかなり似通っています。ただし、どちらのライターもメンバーとは懇意であり、かなり確信に迫った内容になっていると思われますので、一読の価値はあるかと思います。

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個人的感想

ここは2018年10月10日に追記しました。

The Insulated Worldが発売してから2週間程経ちました。それなりに聴いております。また、歌詩の打ち込みがようやく終わり、これで通勤中にじっくりと歌詩を見ながら解釈やらなんやらできるようになるかなと思います。

最近のTwitterを見ていると、このアルバムの収録曲の歌詩を見て、病んでいる人がけっこういそうだなという印象です。

今回のアルバムはMASSIVEやそのほかのインタビューでも京自身が言っている通り、言葉遣いの重複をあえて気にせず作詞しているようです。また、薫が言うようにいつものように複雑な構築をせず、極力自分の中のDIR EN GREYっぽさを抑えて制作に取り組でだようです。

ただし、その結果、今までよりもストレートに作り手側のメッセージが入ってくることで、感情移入がしやすいのではと思います。

結局ファンは病んでる人が多い

ぼくもそうですが、結局ヴィジュアル系を好き好んで聴く人ってのは、どこか普通の一般的な価値観とは違うものを持っていると思います。
持っているのか、持っていないからこうなのかはわかりませんが。

少なからず、思春期に消滅願望を抱いたり、それ以上のことがあったりした人も少なくないのではないでしょうか。

それでも、今こうして生きてこのアルバムを手に取り、日常生活で働きライブに足を運んだりしているわけです。つまり、精神的にだろうが肉体的にだろうが、自分の中の何かにけりを付けて生き残っているわけです。

かく言うぼくもそうです。生きています。

これを成長というのか、諦めなのかというのか、なんなのかは知りません。

ぼくはその思いを消さないために、忘れないために、自分がそういう人間だと言い聞かせるために、というのがライブに行く理由の一つです。

そう言った過去に抱いた感情を多くの人は決して忘れたわけでもなければ、直視していないわけでもないと思う。本棚の中に納めた一冊の思い出のように大事に抱えているはず。

でも、今回のアルバムを聴くとそう言った記憶がまざまざとよみがえり、目を閉じれば光景があおあおと呼び覚まされる。

だから、感情を持って行かれるようなものになっているんじゃないかと思いました。

ただし未完

ただし、これはいつも通りだと言えばそうですが、アルバムの世界観はアルバムだけでは終わりにはならないと、ぼくは考えています。

ツアーを行い、メンバー含めて楽曲解釈が進み、大きな舞台で眼を灯すことで初めて世界観が完成する気がします。

さらにいえば、それだけでは収まらず、次のツアーや次のアルバムにと侵食し、新たな解釈を加えるようなものすらあると考えています。
ぼくの中では、DUM SPIRO SPEROというアルバムがそれでした。発売直後は、もうこれ以上深化できないところまで潜ったと言わんばかりにダークで、このバンドでこういうのが作れるのはもうないかもとばかりに薫がコメントしていたのを覚えています。

そして、いくつものツアーが行われ、武道館。本編が終わり流れるTHE FINAL、廊下を歩く5人の後ろ姿に一抹の不安がよぎりました。これで最後
めちゃくちゃ泣きました。

でも、そんなことはなく、一寸先の闇から生まれたのは一筋の希望で、次のアルバムARCHEへとつながりました。さらにいうと、mode of GUAZEのツアーがあり、そこから過去ツアーがあり、そしてThe Insulated Worldが産まれました。

だから、今現時点での感想にはあまり意味がなく、これからメンバーとファンで作り上げて行く世界こそが隔離された絶縁世界なんだろうとワクワクしています。

しんぺーはこう思った。

昔、普通になりたいと思って思って思っていた時期がありました。

どこか他人と違って、どこか他人から疎外され、どこか他人が良いというものに価値を感じられずにいました。

悪いのはぼく自身で、生きているだけで周囲に迷惑をかけている。存在するだけで、悪だと思っていました。

その気持ちは、今は感じることはあまりありません。でも消滅したわけではなく、違う観点から世界を見るようになった。世界というか自分を見るようになったからだと思います。

そこには成長なんかなくて、ただつらくて死のうと思ったことが何度もありました。
それでも生きているのは、DIR EN GREYがあったからだと思います。

上の方にも書きましたが、生きる道標を示してくれたわけではありません。強さとは弱さを知ることで、死なないならただ歩き続けるしかない。
朝日に皮肉に笑いかえすしかないとそう感じます。

それだけは単なる絶望でしかなくて、それでも、そんなにつらくても、他人と交われないし、交わろうとも思えない。
だって狂ってるのはそっちなんだから。ぼくはそうなりたくないし、これからもそうならないつもりでいます。

脈絡はありません。

まとめるつもりもありません。

でも、きっとこのアルバムを聴き続ける先に何か、強さとは、どういうものなのか少しは書き残せるものができるのかなと思いました。

と言ったところで本日は以上になります。
おやすみなさい。
そして、また明日。

  • この記事を書いた人
しんぺー

しんぺー

ハロー。しんぺーと申します。 LIVEにいくのが好きなバンギャです。男ですが。DIR EN GREYとsukekiyoの東京公演にはだいたいおります。主にLIVEレポやガジェット関連のことをブログに書いております。フォローいただけますと幸いです。

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