というか雑誌読んで色々調べたまとめです。ぶっちゃけ、今回シンプルシンプルと言われてるけど、どの辺がシンプルなのかよく分からない。構成するギターの本数が少ないとかトラックが少ないとかデスボイスが少ないとかそういうことなの?はっきり言って音楽的なことはよくわからない。DUM SPIRO SPEROの時もどの辺がマニアックなのかよくわからなかった。
だって、どれもこれもDIR EN GREYとして自然なんだもん
(と思ったらリーダーも別に全然シンプルじゃないよって言ってた。→音楽ナタリー Power Push)
ハローしんぺー(@s_s_p_y )です。
オフィより詳しくて、wikiよりも有用なsukekiyo情報サイト
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ということで、曲の解説とかはできませんので、現時点での解釈を多少織り交ぜつつ雑誌を読んだそのまとめと感想になります。
LIVEを重ねるごとと何かしらの解釈は進むかもしれないけれど、現時点で歌詞カード見ながらの考察になります。
【歌詞解釈】DIR EN GREY「輪郭」「sustain the untruth」 | Gadget Zombie Parasite
目次
01.Un deux
フランス語。「1,2」という意。アン、ドゥと読む。原曲は薫。
その昔「YAWARA」という柔道漫画で、相手を投げる時の掛け声として「アン、ドゥ、トロワ」と使われてたのを思い出す。
それにしてもDIR EN GREYというか京の外国語多用が凄いなーと改めて思うタイトル。だいたいアルバムがギリシャ語だし、DUM SPIRO SPEROの時なんかラテン語だし、そもそもバンド名が複数言語混ぜてるし。
これが一番前向きな曲とのこと。確かに、ここ最近の京がいう「自分を応援してくれる人のために時間を割きたい」というのが表現されている気がする。
それと余談だけど歌詩中にでてくる粉夢ってなんだろうと思ってググった結果•••これで満たすってこと?
冗談はさておき、粉夢の解釈は粉々になった夢、かもしくは粉の様にたくさんある夢(色々な人間の夢)ってことかなと思う。多分後者かなと感じている。その証左として、直後のわずかな命って歌詩で、たくさん↔︎わずかで対比してある。
あとわずかな命の命は時間という言葉で置き換えられると思う。
02. 咀嚼
そしゃく。歯で食物を咬み粉砕すること。原曲は薫。
「そして〜」かと思ったら「そしゃーく」と歌ってた。
京曰く
始めと終わり
中略
まったく知らないものとすべて知ってるもの。そういった逆のパターンで物語をつくったらどうなるのかなぁって発想からひろげていって
引用:CD&DLでーた 11-12号 P177
抽象的でいまのぼくには解釈できない歌詩。
丑三つはAM2:30 向かうまだ遠い山の奥は、丑の刻参りでもしにいくのかしら
DUMやVULGARからの流れを組む重めなダークな曲だと思う。
03. 鱗
うろこ。原曲は薫。
歯で噛み砕くこと。
オペラな感じからの、ラウドな展開、さらにその絡みあいでスピード感のある一曲。
洋風の感じと対比させて和のテイストを盛り込んだ歌詩になってる。スフィンクス(猫の一種)が金魚に爪をたててる情景が目に浮かぶ。
「乾涸び鱗」とは乾いた血のことだそう。(CD&DLでーた 11-12号 P177)
ご多分に漏れず、これにどんなメッセージがあるのか現段階ではわからず。
ただ「ゆらゆら〜」からの感じが凄い疾走感で好き。
04. Phenomenon
ふぇのめのん。
現象、事象、驚異。語源はギリシャ語の「現れるもの」
原曲は薫。
ほぼデモのままらしい。もっとも薫らしい展開(らしい)
歌詩中の「七色無限の肉」とは京曰く「その時々で気持ちが色々と変わるってこと」
この曲もメッセージというか情景的な歌詩だと思う。とてもエロい気がする。
鱗で弄んだと、Phenomenonでイッたみたいな•••
05. Cause of fickleness
こーすおぶふぃくるねす。
ficklenessは信頼できないこと、裏切るために不誠実であること、きまぐれなこと。よってタイトルは裏切りの原因とか、信用できないわけとかそんなところか。浮気という意味もあるらしい。
原曲はShinya。
当初ミディアムテンポの曲ばかりになってしまいそうで、展開が早い楽曲が必要だっため、Shinyaが1日でデモを作ったらしい。ちなみに作曲はギターを弾きつつするとのこと。それと、ドラムに関してもパソコン上で組み上げてたのに対し、2年くらい前からちゃんと自宅でも叩きながら考えるようになったそうで、LIVE上無理のないものが多くなったとのこと。
もしかしたらだけど、wake me up 来世は春 wake me up 今世に舞えは英語になってるんじゃないかとか思ったり。MASSIVEでもそんなこと言ってたし。(英語を日本語風に歌えば〜)
LIVEで馴染めば多分、曲調以上の疾走感と盛り上がりを見せそうな気がする!!
06. 濤声
とうせい。波の音という意。原曲はDie。
ってかめちゃくちゃかっこいい曲だと思う。京の声も非常に丁寧に聞けるし、さらにメンバーそれぞれが聞かせる、魅せるモードに入れる曲なんじゃないかと
さらにはベースソロまで入っていて、それぞれのメンバーの見せ場がある曲
ここまで聞いてきた思ったのは、今回結構女性視点の歌詩が多い気がする。
この曲含めて2曲目から全部今の所女性かなと思った。
07. 輪郭
りんかく。原曲は薫。
活動休止からの復活1曲目。アルバムには入らないかもとか思ってた。
濤声と対をなす感じらしい。個人的にはすごく好きな曲。
そしてLIVEでDieが一番カッコよくなる瞬間であることは上手の住民として言わせていただきます。あの弾きまくるところね。多分、これ上手民じゃないとマジでわからないと思うけど
その時の上手民の腕は、痙攣するかのようなフィストバンギング(上空からも確認済み)
一方前回のLIVEでドセンのキルゾーンにいたらそんなこと微塵もやる人いなかったわw
一方この時に薫って微動だにしないのねw
ちなみに曲解釈はこちらに詳しく書きました。
【歌詩解釈】DIR EN GREY「輪郭」「sustain the untruth」 | Gadget Zombie Parasite
08. Chain repulsion
ちぇーんれぱるしょん。
こいつはやばい!めっちゃあがる曲!!原曲は薫。
割と歌詩の世界観は「Withering to death」の「孤独に死す、故に孤独。」に近い気がする。
09. Midwife
ミッドワイフ。原曲はToshiya。助産婦という意味。
アレンジでかなり難航したらしい、デモからだいぶ変わったみたい。激しい曲。割とBUGABOOに近い気もする曲としては。。。
MASSINVEの京のインタビューによると第三者ということを表現しているとのこと
結局、一生懸命生きているこうとするなかで、自分で生きる道って選ぶと思うんですけど、まわりの第三者に左右されたり傷つけられたりすることで自分の考えが歪んだりとか、生き方を変えざるを得なかったりとか、そういうことが頭に浮かんで。
引用:MASSIVE vol.17 P17
その説明を聞くととても共感できる。
この曲もLIVEで何かを感じ取れそうな気がする曲。
10. 禍夜想
読み方は、まがやそう。造語。
おそらく今のところ、誰の曲か言及されてない気がする。
歌詩の内容はTHE FINALの世界観に近い気もする。
割とこのアルバムの中では理解しやすいわかりやすい歌詩だと思う。ある意味、Un deuxよりもわかりやすいと個人的には思いました。
途中で盛り上がるところが、いっきに来る!その後のクールダウンからのさらなるタメからの最後のとどめがwやばい
11. 懐春
読み方は、かいしゅん。原曲はDie
意味は次の通り。
年ごろになって春情を抱くこと。異性を思うようになること。特に、女子にいう。
冒頭がちょっとsukekiyoっぽいかな?と思ったら、中身もsukekiyoぽかった。
なるほど、こう見てくるとDieの曲って感じがする。
それにしても、ここまで四季彩豊かな歌詩を操れるロックバンドが日本にいるのかっちゅーのを訴えたいわ!
凄い綺麗に詩で、切なさと冷たさ、というよりも寒さを感じる。そして人肌の暖かさ
12. Behind a vacant image
びはいんどあべいけんといめーじ。(発音は多分「か」と「け」の間くらい)
意味は、vacantが空席とか空いてるとかを表す形容詞なので、空虚なイメージなので曲中にあるvacant imageとは「空像」で、つまり空像の後ろでという意味だと思われる。
ただタイトルを考察上で歌詩を読めばなんとなくそのニュアンスもわかると思う。
「中身の無い唄を聴き漁り」ってのが今の音楽業界のことを言ってるのか、それともDIR EN GREYのことなのか、はたまた京が自身に向けて発した言葉なのか今のところぼくには判別できない。
ちなみに誰が原曲考案者かは不明
13. Sustain the untruth
さすていんじあんとぅるーす。継続する嘘
こちらも前述の解釈をご覧ください。自分的には輪郭からのアンサーソングなのかなって気がしなくもない。
【歌詩解釈】DIR EN GREY「輪郭」「sustain the untruth」 | Gadget Zombie Parasite
14. 空谷の跫音
くうこくのきょうおん。寂しい山中に響く足音。転じて,寂しく暮らしているときの思いがけない訪問やうれしい便りのたとえ。原曲者不明。
なんつーか、ぼくにはUn deuxとアプローチを変えているけど同じことを歌っているように現時点では思えてしかたない。
そしてUn deuxよりも前向きな気がする。
「俺が俺を殺す理由」ってのはムックでいうところ「今を受け入れろそこにとどまる価値なんてありゃしねー」ってヤツで、SiMがいうところの「弱気な自分を今ここで殺して生まれ変れ」ってのと同義なのかなと思う。
それはリセットじゃなくて、今ここで自分の手で自分をたたっき殺すことで自分を新しくするという儀式なんだと思う。
これも多分いつか、LIVE中にふと我に返ってその意味を悟る曲なんだと予感してる。
15. The inferno
じいんふぇるの。地獄を意味する。原曲者不明。
全アルバムあたりに入っててもいいかなという感じの禍々しさ。でも、なんだろう、そう言われてみればあっさりしてるかも。。
すんなり終わるし。
次の曲への余韻をもたせてるのかなという感じ。これでMVとっても面白そう。
16. Revelation of mankind
れゔぇれーしょんおぶまんかいんど。レボリューションじゃないよ。
多分だけど人類の黙示録って意味だと思う。
めちゃくちゃかっこいい
「藻屑と消える事より生き様に誓えその胸に」
なんか、あれだけ過去に縛られそれがあるから未来が明るく見えないって言ってた人の言葉とは思えない。
塞がった目の前に何を望み生きるの
そう会いたいあなたに会いたい
消えない星たち いつまで照らすの忘れた声だけ
ここに涙を隠して
愛しています心のそこで今もまだお前のこと思い出し泣いているけど
愛していますわからなくなる何を掴んで、何を捨てて
この腕の中には
君だけを信じていつになればみつかるの
引用:「腐海」より一部抜粋
こんな風に叫んで、自分の手を切ってたのに。
「過去に苦しむ それだけが全てじゃない 茨の道無き道を歩めば色褪せない死を」
蒼天航路って漫画にでてくるセリフに似てる。
劉備の息子に対して、曹操が「過酷に生きることは、過酷に死ぬことよりも過酷だぞ」みたいなことを言うんだけど、きっと京自身が何かを見つけたんだと思う。
そしてその一つが、ネガティブなモチベーションからくるパワー以外に、自分を支えて応援してくれる人たちのためにというポジティブなパワーなんだと思う。
そう考えると俄かに嬉しい。。。
いや、めっちゃ嬉しい・・・
and Zero
あんどぜろ。今ツアーでの登場曲。薫が現れて引き出し、続いてDie、リズム隊と現れて引き出す。
渋さが引き立つ。
まさに今作の序章を飾るにふさわしい。むしろアルバム本編に入れなかったのが不思議なくらい。
てふてふ
読み方はてふてふ。Dieの原曲。蝶々の旧仮名遣いでの表記。
タイトルとは裏腹。なぜこれで「てふてふ」なのか?という感じ
ただ、随所に和の感じがする。
っつーーーか、なんか懐かしw本当にGAUZEツアーをやったからこそ生まれた曲なんじゃないかって思う。
これLIVEでやったらすっげー湧くなw
いいです。
しんぺーはこう思った。
雑誌が出揃って情報が出揃うまでまとめまちしておりました。
またアルバムの吟味も必要だったので。ようやく落ち着いてちゃんと聞くことができました。
でも、それでもなんていうか一曲一曲についてあーだこうだと決めつけるのははやいと思う。いいか悪いかで言ったらいいに決まってるしw
それとあまり好きになれなかったSustain the untruthがちょっといい感じになってた。
あと、いろいろなインタビューを見てきて京自身の変化はもちろんなんだけど、今回はリーダーの弱さ脆さってのを知れた気がする。
自分に自身がないから最初70曲くらい作ってきたとか。。。マジで。。。なんかもっとぼくいろんなことを頑張んないといけないなって思った。
それとMASSIVEで増田さんが言ってたのが、このバンドは「結論としてはみんなわりと同じことを言ってるのに、その過程についてはみんあ違うことを言う」「だから5人全員での会議の司会なんて、とてもじゃないけどやりたくねえ」これってつまりIN SITU-TABULARASAのDVDかGHOULあたりをみれば一目瞭然。
そしてそんなメンバーをまとめ上げるDIR EN GREY唯一のA型薫。お疲れ様でした。
おそらく、ここから急速に進化し深化していくARCHEがやっぱり楽しみでしかたがない。 と言ったところで本日は以上になります。おやすみなさい。