異動の季節ですね。ぼくはここ数年は異動もなく、同じ部署で勉強させてもらっております。やっぱり落ち着いて積み上げていく方が自分にはあっていると思います。数年前なら季節の変わり目や年度が変わるタイミングなんてビクビクして、人事の共有フォルダ内を検索しまくったり、噂を聞きまくったりしていたものです。同じように部署異動を言い渡された人のためになるかわかりませんが、読んでみてください。実体験です。何かの参考になったら嬉しいです。初めて異動を言い渡された時、ぼくは今でも覚えています。
同期と一緒に、食べると80%の確率で翌日腹が痛くなるつけ麺を食べに行こうかなーとか思ってたら、上司に個室に呼ばれことを。
以前、同じ部署にいた先輩が運営していた事業がありました。他社から事業譲渡とは名ばかりの押し付けを買い取って、誰が見ても上手くいか無さそうだなーという中その先輩は1人で頑張っていました。その後、新設された他部署に異動となり、ずっと穴があったそのポストに2年目のぼくが配置されることになったのでした。
新入社員と呼ばれる期間がようやく終わり、少しわかってきた仕事の内容。2年目は勉強してもっとがんばるぞいとか思っておりました。
突きつけられた異動の二文字に目の前が真っ暗になりました。でも、すぐに気持ちを切り替えて頑張ろうと決めました。
しかし現実は甘くありませんでした。
2年目でしかもベンチャー思考とか全くないぼくが事業運営なんてできるはずもありませんでした。提携先を増やすための営業、商品登録、商品発注作業、予算管理全て一人でやりました。というかやらされました。何もわからず本当に途方に暮れました。
今でも覚えています。営業と称して会社を出て、そのままずーっと歩き続け、ずーっと歩き続け、ずーっと歩き続けて、道の真ん中で立ち尽くしたことを。
何をしていいか全くわからず目の前が真っ暗でした。
後から気がつきましたが、この異動は色々な人の思惑があったんだなーと。
もともといた部署の上司は、生意気なぼくを手放したかった。
受け入れ側の上司は、担当がいなくなって困っていて、ぼくを出来そうな奴だと勘違いしてた。
この2つの思惑が合致した結果でした。
ぼくの異動人生はここから始まりました。色々と勉強もしました。飛び込みで営業もしました。元々いた部署のメンバーは冷たく、全く相手にされなくなりました。
この時、人は損得で動くことを痛感しました。
ただ、新しい部署で得たものもあります。同じ様に1人で事業をやることとなった同期がいて、そいつとはすごく色々としゃべるようになり、会社関係では会社以外で遊ぶ唯一の人となりました。
あとは事務処理的なことを素早くこなすためのエクセルのスキルです。時間はたっぷりあったのでエクセルの数式とかはここで使えるようになりました。それがのちにぼくの生きるための唯一の武器になりました。
話を戻します。この事業を行っていたのは1年くらいだったと思います。
翌年組織改編があり、ぼくはまた別の部署に異動となります。この事業はハナっから赤字事業でしたので、担当を一人つけることができず、違う部署で運営だけ行うことになりました。
次の部署は全く別の事業を行っていました。ただ初めて数ヶ月は面白かったです。
基本的には飛び込営業でしたが、それまで全く経験したことのないことをやることになりましたので新鮮な気持ちでした。
ただすぐにダレてサボりまくるようになりましたwそれでも、最初にいた部署での経験や、その部署との関わりがあるクライアントとの案件が出てきて、適任ということでその折衝役に抜擢されます。そしてそれが終わると、最初の部署の上司のもとに呼び戻されて、また異動となりましたw
今でも覚えています。この時の異動に関しては、ぼくは結構やったぜっていう思いがありました。
そのクライアントとの案件で、最初の部署の上司が必要とする資料があったのですが、ぼくはそれを素早く作成して、元上司に提出したのです。
多分それが評価されたんだと思います。
この時提出した資料というのが、エクセルで作成したフローチャートだったんですが、一人でやらされた事業運営の事務処理で身につけたエクセル技術が役になったんだと思います。
しんぺー はこう思った。
何が言いたいかというと、不思議のダンジョン仕様になるなよということです。
それまで抱えていたアイテムやスキルを異動とともにゼロにするなよということです。
全く違うことを行う部署であっても、何かしら今まで学んだことが生きるはずなんです。
「いや、そんなことない、知識もスキルも全然違うことが要求されるんだ」
そう思うかもしれません。
でもそうじゃないんです。今まで学んできたことを、今自分の目の前に広がるステージに応用することなんです。
応用することこそサバイバルのスキルです。
知識はただ学ぶだけでは何にもなりません。それを身につけ、そして応用することができるようになった時、真に身につけた状態になります。
もし新しい部署で行き詰まったら応用することを思い出してください。道が開けるかもしれません。
生きること 其れは何も見えねぇ闇の中をさ迷う様な
死ぬ事 其れもまた闇で終わりは決して始まりではない
だからこそ今闇を照らす閃光になるよう生命燃やせ
輝きを放つんだ 生きてる証 儚く強く引用:ムック「リブラ」
と言ったところで本日は以上になります。
また機会があれば、次の部署で新しいぼくが人生で初めて人を殺したくなったお話をしましょう。
おやすみなさい。