DIR EN GREYのLIVEレポ TOUR13 TABULA RASA

【ライブレポ】DIR EN GREY TOUR2013 TABULA RASA2013/4/5@TOKYO DOME CITY HALL

TABULA RASA
ラテン語で「磨いた板」という意味。人間は生来まっさらなもので経験によって知識を得るという意味で使われる。とのこと。

過去の曲を今のスキルで再構築したらどうなるか。多分このツアーはその「どうなるか」ってことに特化したある種の試験的ツアーなんだと思う。

今日のLIVEはいつも以上に感じるものがあった。

以前このブログでも書いたけど、LIVEに行く意味。これを読んでる虜の中にもパンピの友達や親によく「LIVE楽しかったの」って聞かれてると思う。
でも「楽しかった」って諸手で応えるのはなんか少し違和感を感じる。だって「楽しい」わけじゃないじゃん?
LIVEって苦しいし、痛いし、暑いし、辛いし、冬なら寒いし、夏はヤバいし、嫌な思いをすることなんてしょっちゅうでしょ?
それを楽しいというのはやっぱり言葉の選択としてあってないと思う。

話は飛びますが

DIR EN GREYのLIVEって冒頭の激しい数曲が終わった後に、ダウナーな曲が続くときあるけど、あの時に凄い色々な物が見えると個人的に思ってます。
今日は特に色んな物が見えた。

過去の曲を今改めて取り直すってこと、例えば若い時って何もしなくても体力があって、でも年を取ると簡単にオールできなかったり、当然できてたことがしんどくなったりする。だから、運動したりして体力の低下を補ったりしなくちゃ昔の水準を保てなくなる。
そしてそれって生存努力につながってると思う。若いってことはそれだけで、何もしなくて生きていける。成熟のピークをおえて曲線が傾きだすとそれだけ生物として生存率が下がっていく。だからこそ、運動をして体力を高めなくちゃいけないし、色々なスキルを磨かなきゃ生きていけない。
別にDIR EN GREYが昔の曲をやらなきゃ生きていけないってことを言ってるんじゃなくて、生物全般というか人間を動物として捉えた場合、年をとるごとに一層の生存努力を重ねなきゃいけないんだって感じた。

今日のLIVEはとにかく演奏が格好良すぎて、初めて演奏で鳥肌たった。輪郭でDieがギターを文字通り掻きむしってる姿。Toshiyaのベースの弾き方。鳥肌がたった。それと何の曲だったか忘れたけどギター2本弾きのDieの指の速さが凄かった。とにかく演奏が本当にかっこよくて、いつもはそんなに気にならないけど、今日は演奏面でも見せる感じがひしひしと伝わってきた。

そして、お金が貯まらないのは何でだろうなんて所まで思考が飛んだ。文字通り。このダウナーな曲をやってる間は共感覚みたいに全く関係ないことが、おりてくる。過去、現在、未来に思考が巡って見えなかったものや結びつかなかったものが突然結論付けられたり、未来の像がはっきりと目に浮かんだりする。これが悟りってやつだと思う。

LIVEにいく目的はって聞かれたらぼくの場合、間違いなくこの悟りを感じにいく。
ぼくの人生では今の所、悟りをまざまざと感じられるのはDIR EN GREYのLIVEだけ。DIR EN GREYがなかったらきっと色々なことの答えがないままだったと思う。

家が自営業で店やってる。だから小さい頃はずっとレンタルビデオで特撮やテレビでアニメ見てた。昔のぼくのヒーローはウルトラマン、仮面ライダー、ゴジラ、ガメラとか。(全部レンタルビデオで父親が借りてくれたものだから世代が2世代くらい古い。今の40代後半くらいの人と同じくらい)おじいちゃんが見てた時代劇も一通りみた。
それらがぼくの憧れの対象だった。もちろん今も大好きだけど。その代替がDIR EN GREYってことを今日再認識した。

そして今日は初めてLIVEで涙でた。泣いた。THE FINALで。
なんでだろう。

なんでか解らない。なんか悲しい涙。

“手の中には愛すべき人さえも華々しく散って”“手の中には生きた意味刻んでも虚しき華と散る”

ここでなんか無性にこみ上げてきて泣きながら歌った。

なんか他人に否定されてどうしようもなくて泣いた時と同じような感情。

あとは何だっけ。感じて覚えてくるはそれくらいです。

DIRのステージって色んな表現手法を取り入れてると思う。解らないけど国内でも結構な最先端を言ってると思う。
今日の新しいもの後ろ向いてカメラで顔面ドアップの時にスクリーンが三つ降りてきて三方向から映してた。
今後3D映像の投影なんかが実現して取り入れたりしたらもっと表現の幅が広がるんじゃないかと思った。

それで思い出したけど、DIR EN GREYを知らない人に説明しても伝わらないんだけど
今まで最初はどんちょうを京の前だけあけて歌って(marrow of a boneの武道館公演だったか。Wonb参照?)、次にステージ全体にカーテンかけて(Vulgar武道館公演の我闇とて印象的でした)、で一昨年は京の前にだけカーテン、そして去年はカーテン落ちたと思ったら後ろ向いてカメラで顔だけを映すというパラドクス、さらに去年からは黒い布を完全にかぶって背骨と戯れる始末。
そのうち楽屋から歌うとかやるんじゃないかと思うくらい。それは冗談として、表現の手法として京は別に歌じゃなくてもいいってよく言ってるけど多分そこに居るだけで完全に空気を支配できるようになるのが最終形態なんだろうって思った。それは体をほとんど動かさずって意味で。
手をかざすだけで伝わるってこと。覇気に近い感じ。

とにかくやっぱり一生ついていくわDIR EN GREY

それとさっきつぶやいたことなんだが
終わって水道橋の駅に入ったところでコインロッカーの周りに虜ちゃんたちがいていなくなったと思ったらフライヤーが落ちてたんですよ。
黄色いアー写の。でぼく、歩いてるときそれを足下に視認してたんですけどスルーしちゃったんですね。

でも、うーんやはりこれは処分するなり持って変えるなりしないと虜としてマズいと思い直して、振り返って、それからもでも拾うってのもなんかかっこわるいかなぁなんて思ってもたもたしてたんすよ。

そしたら少し離れた所にいた女の子ちゃんがぱーっと走ってきて拾うなりゴミ箱にいれたんです。

か、漢や・・・

ぼくは全く動けませんでした。電車内でも席をゆずる際もためらうぼくです。バイトしてたスタバの目の前の道路でおじいさんが倒れた時も動けませんでした。その時は同僚の女の子がそっこうで走って助けていきました。

本当に自分が情けないのと同時にその女の子ちゃんに対して尊敬の想いで一杯です。

こういう人になりたい。反射的に自分の良心で動ける人。

本当に虜ってマナーの良い人、礼儀正しい人多いと思います。
LIVE中振りかざした腕を戻す時にぼくの肩にうしろの子が直撃させたんですが、なんかすいませんの意味でなでなでしてくれましたw

ありがとうww

LIVEって本当にいいです。

本当にDIR EN GREYがなかったら今までのぼくも、今のぼくもありませんでした。

これからもぼくのヒーローであり続けます。

さて次のLIVEは5月3日。それまでに体力作りを!!!
皆様お疲れさまでした!湿布を首にはるの忘れぬ様に!

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しんぺー

ハロー。しんぺーと申します。 LIVEにいくのが好きなバンギャです。男ですが。DIR EN GREYとsukekiyoの東京公演にはだいたいおります。主にLIVEレポやガジェット関連のことをブログに書いております。フォローいただけますと幸いです。

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